ワインを巡る旅

ヨーロッパで体験する最高のワイン

ワインは何世紀にもわたってヨーロッパの文化に影響を与えてきました。ローマ人がヨーロッパ中に葡萄の栽培を広め、葡萄の品種や色を分類しその性質を観察、そして施肥技術を培っていったその歴史は、なんと紀元前1600年にまで遡ります。紀元1世紀頃までには、既にワインはイタリアからスペインやドイツ、イギリス、フランスへと輸出されていました。操業中のワイナリーで世界最古のシャトー・ド・グーレーヌ(フランス)は、いつの時代も訪問者を歓待しており、周辺地域を含むフランスのワインが世界の市場を席巻する一因となっています。

Jardín del Chateau de Goulaine
シャトー・ド・グレヌの庭園(フランス)。ヨーロッパ最古の家族経営のワイナリーとして知られています。

現在、ヨーロッパの田舎には数えきれないほどの葡萄畑があり、地平線の先まで葡萄の木が広がっています。近年では、甘い白ワインよりも、古くから伝わる製造法で作られた濃厚な赤ワインに人気があります。珍しいワインを試飲しながら、造り手の歴史を学んだり、有名なビンテージワインを見つけるのも一興です。

シャンパーニュ地方産の発泡ワインとして知られるシャンパンから豊かな味わいのポートワインまで、ヨーロッパには特徴あるワインが数多く見られます。醸造所の多くが訪問者を歓迎しており、葡萄がワインになる工程を見学することができます。またワイナリーに併設されているレストランでは、ワインと食事の相性を楽しむペアリングについて教えてもらえます。地元産のワインと料理が奏でる完璧な味をお楽しみください。

ドナウ渓谷(オーストリア)やスペインのリオハ地方、トスカーナの丘(イタリア)、エーゲ海の島(ギリシャ、トルコ)まで、ワインの産地にはそれぞれの趣があります。各地域の特徴を楽しむには、ヴィンテージワインを試していただくことをお勧めします。葡萄の種類やワイナリーの違いで大きく変わる味に驚かれるはずです。また専門家とともに葡萄畑

These wine barrels in a Hungarian cellar are aged for years before they’re tapped
ハンガリーのワイン樽。これらのワイン樽は、醸造所のハンガリーで数年間熟成された後に開かれます。

に行くことで、さらに深くワインを理解できることでしょう。

さらに一歩進んだ体験をお望みであれば、ワイン・フェスティバルの時期に合わせて旅行を計画するのも一案です。バーデン=ヴュルテンベルク州(ドイツ)のシュトゥットガルト・ワイン・フェスティバルでは、当地のワインを楽しめる120もの屋台が立ち並び、マウルタッシェ(ドイツ風ラヴィオリ)やオファシュルファー(パンプディング)も楽しめます。また、ルクセンブルクの「葡萄とワイン祭典」やブルガリアの「シー・オブ・ワイン・フェスティバル」、キプロスの「リマソール・ワイン・フェスティバル」なども必見です。

ワインを目的とした旅は観光客だけでなく地元の方にも人気です。60以上のワインルートから必ず好みの旅路が見つかるでしょう。オーストリア、ニーダーエスターライヒ州では、ワインセラーが軒を連ねる道「ケラーガッセ」を巡って、いくつものワインセラーや何世紀もの歴史を誇る城、修道院を見学するとともに、ワインテイスティングをお楽しみください。また、地中海地域にあるヴィパーヴァ渓谷(スロベニア)産の葡萄もぜひ味わってみてください。カタルーニャ地方(スペイン)では、ワイン樽の開栓セレモニーで「シャト」(カタルーニャ地方に伝わるソース)を味わうのもお勧めです。ナーエ渓谷(ドイツ)に35もあるワインの生産村を訪ね歩き、お気に入りのワインを探す旅などもいかがでしょう。

San Gimignano, Tuscany, is famous for its locally made white wine
サンジミニャーノ(イタリア、トスカーナ)は、地元の食材を使った白ワインで有名です。

ワインには多くの場合、完璧なまでに熟成されたヴィンテージワインが存在します。これらはリザーブワインと呼ばれ大変人気があり、また値段も高くなりますが、そのクオリティーは見逃せません。リザーブワインの特徴は産地ごとに異なりますので、ラベルを確認するか、ソムリエに確認するのがお勧めです。お土産として購入する予定がある方は、税関のルールを事前に確認しておきましょう。多くのワイナリーが国際配送や持ち帰り用の特別梱包に対応しています。

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